1949-05-18 第5回国会 衆議院 大蔵委員会 第35号
第四の理由といたしましては、國家再建のかぎを握る海外貿易については、戰前中國、満洲、朝鮮を初め、南方諸地域に年々五万台以上の金庫の輸出の実績を有しており、かつ金庫製造業はわが國においては明治初年より開始され、古き傳統を持ち、技術も優秀で日本独得の製法を完成しておるものであつて、これら東亞諸國への輸出品中の一要目たる資格を備えており、その時期も目前に迫つているものと考えられる。
第四の理由といたしましては、國家再建のかぎを握る海外貿易については、戰前中國、満洲、朝鮮を初め、南方諸地域に年々五万台以上の金庫の輸出の実績を有しており、かつ金庫製造業はわが國においては明治初年より開始され、古き傳統を持ち、技術も優秀で日本独得の製法を完成しておるものであつて、これら東亞諸國への輸出品中の一要目たる資格を備えており、その時期も目前に迫つているものと考えられる。
しかしながら、これは同時に日本の経済復興に伴つて、お互いに助け合うところの東亞諸國の問題でもあり、また連合各國にとつてもきわめて大きい関心事であるということは、言うをまたないと思うのであります。
従いまして、成立いたしました契約も、大部分がアメリカの關係でございまして、その他の日本が従來戰争前に輸出の大部分を占めておりましたところの東亞諸國に對しまする契約というものは、まだほとんど成立をみておらぬような状況でございます。
新井政府委員 ただいまのお話のような事實は、私どもいたしましても、實は新聞で見る程度でありまして、その眞相はわからないのでありますが、お話のように一部の方面におきましては、もちろん日本の商品が將來どんどんはいつてくることにつきましては、國内生産との關係からいたしまして、必ずしもすべて双手をあげて歓迎するということにもまいらぬかとも存じますが、しかしながら大體の状況から申しますと、現在並びに將來の東亞諸國
同時に日本の生絲は、アメリカのみならず、最近におきましてはフランスにおいても、或いはインドにおいても、その他東亞諸國からの相當なる注文がありまして、これらの數量を大體勘案いたして見ますると、現在日本において生産せられまするところの約二十萬俵ぐらいな生絲に對しましては、當然これを外國向けに向けるということはできると思うのであります。